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後期高齢者終末期相談支援料の制度が凍結されました
(第167回 6月27日 )

 第143回(3月21日付)で書いた「後期高齢者終末期相談支援料」は、高齢者に差別医療をもたらす後期高齢者医療制度の特徴が最もよく現われている制度ですが、6月25日に開かれた中医協(中央社会保険医療協議会)で、7月からの凍結が了承されました。多くの国民や医療団体の反対と批判の声が反映したもので、極めて当然の結果といえます。

 しかし、25日付「毎日」によれば、「厚労省は今後、対象を後期高齢者に限らず成人患者全般に広げる考え」「舛添氏は「終末期医療を考えた方がいい」と述べた」とされます。

 しかし、「終末期」は後期高齢者だけに訪れるものではありません。また、「終末期の相談を支援」したから、患者が死亡した時(入院患者は退院時または死亡時)に医療機関に2千円支払うというという性格のものでもないと思います。

 この問題は、第161回(6月6日付)で詳しく書いたので省略しますが、「知る権利」と「学習権」を元に十分な医療知識を得て、「自己決定権」により自分の人生は自分自身で決める、医療生協の患者の権利章典の実践が大事な点だと思います。ましてや、医療報酬とリンクさせると言うのは根本的に間違った考え方だと思います。

 中医協では「凍結」とされましたが、いつ「解凍」されるかわからない状態ではなく、診療報酬からきっぱり削除すべきだと思います。

 話は変わりますが、「生活お役立ちサイト さぬき.tv」(http://sanuki.tv/)で後期高齢者医療の問題点について、全般的な話、財政面から見た問題点について、「ミニ講演」をアップしています。飛来峰に書いた話を中心に喋っているので、興味のある方はごらんください。

・第1回:http://sanuki.tv/medical/fujiwara_01/
・第2回:http://sanuki.tv/medical/fujiwara_02/

 第3回目が医療内容についてで、来週中にはアップされる予定です。

■前号の記事について、香川県保険医協会事務局より「肩書き」が抜けているとの指摘がありました。「三木理事長(三木医院院長)」「森副理事長(もり歯科矯正歯科医院院長)」です。ご迷惑をおかけしました。


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