第1147回:GO TO キャンペーンを考える

GO TO EATキャンペーンが開始されました。オンライン飲食予約サイト経由で予約・来店をすれば、次回以降にキャンペーン参加飲食店で利用できるポイントを付与するというもので、昼食時間帯は500円分、夕食時間帯(15:00~)は1,000円分のポイントを付与するというものだそうです。

「だそうです」というのは、医療従事者として極力外食を控えているため、あまり興味がないからです。やむを得ず外食する時も、窓越しに客の数がわかる店、つまり、あまり客が入っていない店(失礼)か、空いている時間帯のうどん屋を選んでいますから。

ところが、安さが売り物の焼き鳥チェーンで、1品327円だけを注文し、差額の673円分のポイントを得ることができると、「錬金術」と評される人が話題になっています。あまりにひどいので、対応がなされるようですが、そもそも、少し考えたら問題点がわかるような仕組みをなぜ思いついたのか。うどん県・かがわのように、ワンコイン(500円)前後で昼食を取る生活をしていない人の思い付きではないかという気がします。

GO TO トラベルキャンペーンでも、「1泊20万円の豪華客室に制度を利用すると、1泊2食でなんと5万8千円の格安価格で泊まれます」と言われても、そもそもこの価格で利用できるのは、金銭的にも時間にも相当余裕のある人だけです。

経済の活性化は重要ですが、何かポイントがずれているのではないかと思います。