第1110回:「コロナ・バッシング」を考える(その2)

新型コロナ感染症は猛威をふるい、香川県でも4月15日現在で21名の感染者が確認されています。4月16日には「緊急事態宣言」の対象が全国に拡大されました。

前回に続き、「コロナ・バッシング」の話題です。

4月1日のNHKの「クローズアップ現代+」は、「感染爆発の重大局面② 治療の現場で何が起きているのか」を放映しました。

その中で、入院患者が新型ウイルスに感染していることが分かった、名古屋区の南医療生協・南生協病院が取り上げられました。

NHKのHPから引用します。

現場の対応に奔走した総看護課長は、スタッフが受けた被害を聞き取り、まとめてきました。

病院は、濃厚接触者となった主治医やスタッフだけでなく、同じフロアで働いていた職員40人全員を自宅待機にしました。その後も新たな感染を防ぐため、外来患者には必ず問診を行い、リスクごとに病棟を分けるなど徹底した予防策を行ってきました。

しかし、この病院に勤務するというだけで、職員には思いもかけない冷たい目が向けられました。

・家族が職場から「出勤禁止」と言われた。
・家族が病院の受診を断られた。
・保育園が子どもを預かってくれなかった
・保育園内で一人隔離された

などです。

「そもそも病院の中も、もう通常ではない状態になっていて、そういった中で勤務を終えて、子どもを迎えに行ったときに独りぼっちで子どもがいるっていうような状態を見てね、親の気持ちって本当につらかっただろうな」

このままでは医療の存続が危ぶまれると考えた病院では、職員の安全性を示すために接触歴などの証明書を発行。それでもまだ、完全に偏見や差別は払拭し切れていないと言います。

こういったことがなくなるような社会が望まれます。

NHKのHPを参照下さい。
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4399/