第1077回:日本国政府はフランシスコ教皇のメッセージに応え、核兵器禁止条約を批准すべきです

11月24日、来日したローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が、長崎市の爆心地公園で「核兵器についてのメッセージ」と題するスピーチを行い、大きな感動を呼びました。

・この場所は、わたしたち人間が過ちを犯しうる存在であるということを、悲しみと恐れとともに意識させてくれます

・人の心にあるもっとも深い望みの一つは、平和と安定への望みです。核兵器や大量破壊兵器を所有することは、この望みへの最良のこたえではありません

・ここは、核兵器が人道的にも環境にも悲劇的な結末をもたらすことの証人である町です。そして、軍備拡張競争に反対する声は、小さくともつねに上がっています。軍備拡張競争は、貴重な資源の無駄遣いです

・核兵器から解放された平和な世界。それは、あらゆる場所で、数え切れないほどの人が熱望していることです。この理想を実現するには、すべての人の参加が必要です。個々人、宗教団体、市民社会、核兵器保有国も、非保有国も、軍隊も民間も、国際機関もそうです。核兵器の脅威に対しては、一致団結して応じなくてはなりません

・核兵器のない世界が可能であり必要であるという確信をもって、政治をつかさどる指導者の皆さんにお願いします。核兵器は、今日の国際的また国家の、安全保障への脅威からわたしたちを守ってくれるものではない、そう心に刻んでください

フランシスコ教皇を招いた日本政府は、この声にこたえ速やかに「核兵器禁止条約」の批准を行うべきです。

バチカン市国の国境線です