11月12日に香川県のアスベスト対策について、香川民医連と香川アスベスト被害者を守る友の会で、県の環境森林部環境管理課の方と懇談を行いました。
私は香川アスベスト被害者を守る友の会の会長の立場から、40年近いアスベスト問題に対する活動をかいつまんで紹介しました。事前に民医連医療2006年5月号に私が書いた「香川民医連におけるじん肺・アスベスト問題に対する取り組み」を渡ししておき、これまでの取り組みを理解していただいたので話し合いはスムーズに進みました。
アスベスト対策は地方自治体の取り組みが中心となりますが、都道府県レベルで地方独自に条例を定めているのは10都府県(2015年時点)で、香川県もその一つです。
アスベストは飛散のしやすさについてレベルを設定し、吹き付け石綿などの飛散しやすいものをレベル1、屋根瓦として用いられる「スレート」、外壁材となっている「サイディング」、断熱材への使用などがレベル3で、日常生活において飛散の心配はありませんが、大震災、この夏の水害などで被災した建物を処分する際には、飛散する可能性があります。したがって、規制はレベル3まで決めておかないと東南海地震や水害など、香川県でも問題が発生する可能性があります。
2015年現在で、都道府県レベルでレベル3まで対応した条例を作っているのは、大阪府、兵庫県、鳥取県の3府県です。
条例を作っていることは大きく評価しながら、レベル3対応の条例を作るべきであることを強調しておきました。
県の取り組みをいろいろ伺うこともでき有意義な懇談になりました。引き続き自治体との懇談など積極的な提案を行う活動をすすめていきたいと思います。