第1070回:第12回APHCO総会報告です(その2)会長あいさつ

10月20日に開催された、第12回APHCO(アジア太平洋地域保健協同組合協議会)総会の会長挨拶(大要)を紹介します。

ご承知のように本総会は本来、スリランカで行う予定でしたが、4月21日にコロンボで起きた同時多発爆発テロ事件の影響で、やむを得ずオンラインミーティングへと変更しました。

先般のテロ事件において私たちは、いかなる理由があろうとも卑劣な手段を用いることに対し、これを非難します。また、被害に遭われた方やその関係者に対し、心よりお悔やみ申し上げます。

スリランカ消費者協同組合連合会CEOの、パティラナ氏におかれましては、APHCO役員の皆さんをコロンボへお迎えする準備をお願い申し上げるところにこのような事件が起こり、中止を決定して申し訳ありませんでした。今回実現できなかったスリランカでの開催については、次年度理事会の開催に繰り越しさせていただきたいと思います。

自然(災害)は今年も猛威を奮っています。昨年もインド南西部に甚大な被害をもたらしたモンスーンは、今年もケララ州を中心としたインド南部で豪雨を降らせ、150名を超える方々の尊い命や生活を奪いました。

モンスーンによる被害はインドだけにとどまらず南アジア全体を襲い、7月にはネパール東南部大きな被害をもたらしました。日本でも、2週間前からの台風による水害、昨年の西日本での集中豪雨の被害が起きました。被害にあわれた皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

APHCOが連帯してとりくむ課題として、自然災害に対する備え、経験交流は今後ますます求められるでしょう。

アジアでも経済の発展とIT化が進む中、格差のないプラットフォームの構築や情報の平等など、APHCOにも新たな課題も出てきています。時代に合わせた課題へアジアの協同組合が連帯して取り組むため、我々はより一層の連帯を取る必要があると考えます。

今年度はオンラインミーティングであり活発なご議論を、とは申し上げにくいのですが、みなさんの意見で本総会が実りあるものとなることを願っています。