第973回:医療福祉生協連第8回通常総会の開会あいさつです(前)

6月8日(金)東京都内で、医療福祉生協連第8回通常総会が開かれました。

私は代表理事会長理事として開会あいさつを行いました。今回は、その前半です。

2017年度、私たち医療福祉生協連は、全国の組合員の力で2018年の3月に、300万組合員を達成することができました。全国の医療福祉生協で活動を見せる化し、共感をひろげ、新たなつながりを積極的に加入に結びつけてきた結果です。目標の達成をともに喜びあうとともに、新たな峰である400万組合員の実現に向けて足を踏み出したいと思います。

会長あいさつです

会長あいさつです

2017年度を通して、私たちは「医療福祉生協の地域包括ケア」の実践を着実につみ重ね、力を蓄えてきました。必要な人が必要なサービスを受けられるように制度の充実を求めながら、制度がカバーできない幅広い生活要求に対しては、地域のさまざまな組織・住民の「ともに」の助け合いによって、地域に安心のネットワークを作ってきました。

私たちは、まちづくりの将来設計図を描くために、「3つの戦略」づくりをすすめてきました。また、3つの「つくろうチャレンジ」のとりくみを通じて、多くの医療福祉生協が「健康チャレンジ」「すこしお生活」「フレイル予防」にとりくみ、多世代型の健康づくりとして新たな広がりをつくってきました。そして、地域組合員と職員組合員の連携の仕組みづくりがすすみ、在宅カンファアレンスや退院患者訪問等への地域組合員参加や、「私と地域の困った」へのとりくみなど、「くらしを支える視点」での広範な実践が全国の医療福祉生協で取り組まれました。

社会保障と税の一体改革がすすめられ、国や自治体の公的責任が後退しています。社会保障すべての分野で給付が制限され、国民の負担が増加し、国民の健康度に影響を及ぼすと心配されます。2017年度上半期経営概況調査では、会員生協の過半数が赤字であり、この4月より実施されている医療・介護の制度改訂と、診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬の改定は、会員生協の経営に深刻に影響を及ぼします。