4月からの診療報酬改定に関する連載です。「再診料」の続きです。
認知症地域包括診療加算も地域包括診療加算と同様の内容で、1・2に分けられました。条件は同じなので省略します。
薬剤適正使用連携加算が、新設されました。厚労省健康局結核感染課が2017年6月に作成した「抗微生物薬適正使用の手引き」を参考にして、「抗生物質」(抗微生物薬)の適正使用に関する普及啓発に資する取り組みを評価するものです。
ただ、この「手引き」は、51ページにわたるもので学習資料としては重要ですが実際の臨床現場ではとても使えません。そこで、昨年9月にダイジェスト版が作成され(5ページ)、患者・家族への説明の要点が記載されています。
抗生物質(抗微生物薬)は現代の医療において重要な役割を果たしており、感染症の治療や患者の予後の改善に大きな役割を果たしてきました。その一方で、薬剤が効かなくなる薬剤耐性の問題がでてきました。薬剤耐性の問題に対して有効な対策が講じられなければ、2050年には全世界で年間1,000万人が薬剤耐性菌により死亡するともいわれており、大事な問題です。
「手引き」も「手引きダイジェスト」もいずれも厚労省のHPからダウンロードできます。