第11回APHCO(アジア太平洋地域保健協同組合協議会)総会の報告の続きです。各国からの報告、カントリーレポートの続きです。
マレーシア、スリランカ、日本、文書報告として韓国から報告が行われました。マレーシアと日本の報告を紹介します。
マレーシアからはサイード先生が報告しました。マレーシアの医師協同組合(KDM)は、1988年に設立、政府とも良好な関係にあり、政府とFOMEMA(Foreign Workers’ Medical Examination)として知られる外国人労働者向けの健康診断プロジェクトを行っています。KDMの医薬品部門のKDMファーマは薬を卸値で一括購入して手頃な価格で個人開業の診療所に販売しています(これは医療福祉生協連と同じ仕組みです)。
外国人労働者が結核などの感染症を国内に持ち込んだり、就労不適な状態を管理する活動も行っています。
政府は医療保険制度を真剣に検討しており、協同組合の役割が期待されています、と報告がありました。
日本からは、髙橋理事(岡山医療生協)が報告しました。日本の政治情勢、くらしと経済危機、社会保障の危機などが報告され、医療福祉生協連の活動報告が行われました。
今後の課題として、①平和で人権が尊重される社会をめざす取り組み、②多世代の健康づくりを通して住み続けられるまちづくりに貢献する、③人財育成、④国内外の協同組合協同を広げる、と提起しました。