第930回:アジア太平洋地域保健協同組合協議会第11回総会が、インド・ムンバイで開催されました(その1)

11月12日(日)、インド・ムンバイにて第11回APHCO(アジア太平洋地域保健協同組合協議会)総会が開催され、会長挨拶を行いました。

初めに、総会の準備で尽力していただいた、デシュムク先生とシュシュリュシャ市民協同組合病院のみなさんに感謝を述べました。また、ネパール地震や熊本地震に対する世界からの支援について感謝の意を表した後、以下のように述べました(大要)。

2016年11月、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は、「協同組合において共通の利益を形にするという思想と実践」を、ユネスコ無形文化遺産に登録することを決定しました。私たちの進める協同組合運動が世界的に評価されたことを率直に喜び、これからも広めていきたいと思います。

2016年11月、インド・ニューデリーで開催されたICA-AP(国際協同組合同盟アジア・太平洋地域)総会で、私はAPHCO会長の立場から、「ICAアジア・太平洋地域として、ICA本部に、どのような協同組合でも入りやすい会費体系になるように、会費の下限を下げることを要請して欲しい」と発言しました。引き続きこの問題に取り組んでいきたいと思います。

2015年9月に開催された「国連持続可能な開発サミット」で、今後15年間の繁栄と福祉の共有を促進するため、17の具体的な目標と、これに関連する169項目のターゲットを提案しました。それが、「持続可能な開発のための2030アジェンダ=SGDs」です。2030年に向けて「誰一人取り残さない」社会の実現を目指す取り組みです。協同組合はこの取り組みの有力なステークホルダーとして期待されています。

それぞれの国での、健康問題や高齢社会に対応する事業や活動の交流を行い、皆様の積極的な討論で総会が成功することを願っています。

ムンバイのホテルの会場前です。 廊下の花は手作りで飾られているものです。主催者の皆さんの心遣いが感じられます