第905回:女性議員の出産を考える

国会議員であれ地方議員であれ、女性議員が出産に際し議会を休むことが一部で問題視されているようです。鈴木貴子衆院議員(無所属)が第1子妊娠を自身のブログで公表したことに対し、「(任期中の妊娠は)職務放棄ではないか」などと非難されたと報道されています。

女性活躍問題を取材するジャーナリストの治部(じぶ)れんげ氏は「どんな立場にあろうと、出産や育児を含む私生活とバランスを保ちながら活動する権利がある。この当たり前のことを改めてみなで共有すべきだ」と話しています(「毎日」)。

そもそも、秘書を金切り声で怒鳴りつけた議員をはじめ、明らかな理由もなく国会に出てこない議員はたくさんいます。

一方で、明確な病気による療養を行っている議員もいます。

国会だけが特殊な社会ということはあり得ません。都合が悪くなると「入院」に逃げ込む場合は別にして、一般社会と同様なルールが認められるべきではないでしょうか。「ニッポン一億総活躍」「すべての女性が輝く社会」が、今の内閣で進められている訳ですから。