今年は、日本国憲法が施行されてから70年になる節目の時です。日本国憲法第99条で「……国務大臣、国会議員……は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」とされているにも関わらず、安倍総理は憲法改正を声高に叫んでいます。
平和安全法制を発動し、平時における自衛隊の米軍防護、法的手続きを無視した辺野古の新基地建設の強行など、憲法を無視した政治が行われる中での憲法記念日です。
私は、医療福祉生協連・代表理事会長理事として、「日本国憲法施行70年、沖縄の本土復帰45年に寄せて」という談話を出しました。別項に掲載しています。
5月3日には、9条の会・坂出主催の、―私たちの遺言「戦争体験を語る」 憲法施行70周年 出版記念集会 ―が開催され、約60人が参加しました。私は、「医療と憲法」と題した講演を行いました。
世界の高齢化や日本の高齢化の現状に触れた後、疾病の自己責任論と医療福祉生協が主張する健康の自己主権について述べました。憲法25条と日本の社会保障について触れ、世界の中で社会保障がどう扱われているかを述べ、最後に、「健康をつくる。平和をつくる。いのち輝く社会をつくる。」という医療福祉生協の理念を紹介し、憲法に基づく活動の重要性を強調しました。