「共謀罪」に関する議論が国会で行われています。
国会質疑を聞いていると、聞かれたことには答えない、議論をすり替えるなど、みっともない答弁が目立ちます。
安倍首相は、現在の法制度では「武器等を持っていよいよ現場に行こうとしている段階でなければ捕えられない」、「共謀罪」の創設で「(航空機の)予約を(テロの)準備とみなし一網打尽にできる」と説明していました。
この問題について、1月30日の参院予算委員会では、福山哲郎議員(民進)は、現行法制では、ハイジャックを目的の準備行為に対し「予備罪」を規定し、「航空券を(ハイジャック等)の目的で購入する」ことも含まれると、刑法に関する文献を提示し、追求しました。
法案の提出者である法相が、質疑の途中でしばしば答弁に詰まり、安倍首相が代わりに答弁するなど、迷走ぶりが目立っていました。
説明がきちんとできない、現行法で対応できる「共謀罪」は必要ないと思います。