第851回:第9回地域連携懇談会を開催しました

善通寺診療所グループ(※)と四国こどもとおとなの医療センターの共催で開催される第9回地域連携懇談会が、12月15日に善通寺市総合会館で開催され、13事業所から約40人が参加して行われました。

会場風景です。発表を熱心に聞き入っています

会場風景です。発表を熱心に聞き入っています

私は開会あいさつで、さきごろネパールで行われたAPHCO(アジア・太平洋地域保健協同組合協議会)の理事会を話題にしながら、「高齢社会を迎え認知症が深刻になっている、日本だけではなく、アジアはどこでも深刻になっている。日本では医療保険制度や介護保険制度をもち、他の国ではない取り組みを行っており、アジア各国は私たちの取り組みに注目している。今日はざっくばらんに、認知症に対する取り組みの経験交流をしたい」と話しました。

会は、はじめに、三豊市立西香川病院の井川看護部長より「パーソン・センタード・ケア(PCC)について」と題する講演が行われました。パーソン・センタード・ケアの理念とは、英国のブラッドフォード大学のキットウッド教授が提唱した考え方で、「その人を取り巻く人々や社会とのかかわりをもち、一人の人として受け入れられ、尊重されていると本人が実感できるように共に行っていくケア」のことで、その人全体を理解しようとすることが大切だと強調しました。

時間が短く十分お話しいただけなく、申し訳なかったと感じました。

2番目の講演は、善通寺市地域包括支援センターの林保健師より「認知症初期集中支援チームの活動について」と題して、この10月から善通寺市でも始まった認知症に対する取り組みが報告されました。この活動を支援している大杉脳神経外科医院の大杉医師よりも発言があり、認知症に対する取り組みについて理解を深めました。

次回は、2017年6月29日(木)に、四国こどもとおとなの医療センターで開催する予定です。

※香川医療生協の善通寺診療所・訪問看護ステーションほがらか・ヘルパーステーションほがらか