11月13日(日)9:30から、カトマンズ市内のシャングリラ・ホテルで第19回APHCO(アジア・太平洋地域保健協同組合協議会)理事会が開催されました。最初にホスト国のネパールのフェクト・ネパールを代表して、プラダン先生から、ネパール地震に対する世界からの支援へのお礼と、歓迎のあいさつがありました。
私は、APHCO会長として開会あいさつを行いました。
初めに、ICA(国際協同組合同盟)の保健協同組合の組織であるIHCO(国際保健協同組合協議会)のグイザード会長の突然の死去に対して黙とうささげたのちに、以下のように述べました(大要)。
2015年4月25日の地震発生から約1年半が経ちました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた皆様にお見舞いを申し上げます。
また、現地において懸命に救助活動、医療活動をされたphect-NEPALの皆さんに改めて敬意を表します。そして、phect-NEPALの皆さんが、2016年4月14日、16日に連続して発生した熊本地震の被災者にお見舞いと義捐金をお送り下さったこと、並びに、今回の理事会開催を引き受けて下さったことに心より感謝申し上げます。被災当事国として義捐金に御礼申し上げるとともに、現地被災者の健康回復に役立てることを報告申し上げます。
2015年に国連総会は、国連の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals (SDGs))の3番目の目標として、「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」と謳っています。
ICAは、国連総会で採択された、SDGsの実践や貢献に関する活動の進捗状況を報告することを呼びかけています。
アジアの保健協同組合は、健康づくりの分野で重要な役割を果たしています。そして、その呼び掛けに応え、SDGsに貢献できる強い力を持っています。
今週インドで開かれるICA-AP総会では、その点を強調し、ICAに加盟しやすい会費設定を呼び掛けたいと思います。
TPP(環太平洋パートナーシップ)協定や安全保障をめぐり、各国の意見が一致しない問題があります。協同組合の価値と原則に基づいて、そうした問題を解決していきたいと思います。
(次回に続く)