2015年の最終号です。
2014年は過去最低の72回でしたが、今年はこれを少しだけクリアして76回でした。
内容は、医療・介護総合法関連の医療・介護分野の話題、4月からの介護保険制度と介護報酬の改定、医療福祉生協連の国際活動、平和安全法制(戦争法)関連の話題が、全体の4分の3を占めました。
今年は、介護保険制度の変更、介護報酬の切り下げから始まりました。介護の分野の問題は、介護報酬が低すぎるために人件費も切り詰めざるを得ない、介護労働が厳しいためなり手が少なくなっている、など全国的にも介護事業所の閉鎖が目立っています。「介護保険料あって、介護保険のサービスなし」とでもいいたくなるような状況が進んでいます。
やはり、現実に合った報酬制度に変えていかない限り問題は解決しないと思います。
医療制度も大きく変わろうとしています。必要な時に入院可能なベッドがどんどん削減されています。香川県内では、この10年余りで3,260床が削減されており、県の方針によるとさらに2,000床削減削減される予定です。善通寺市内でみると、こどもとおとなの医療センターを除くと、内科疾患で入院可能な病院は、民間病院1カ所で46床です。身近で入院するベッドはなくなっているのです。
「入院需要」を元に病床削減を行っていきますから、ベッドが減る、入院しにくいので我慢する、「需要」が減る、ベッドを削減するという悪循環になることは目に見えています。
こういった、社会保障の改悪にどう対抗していくのか、来年の課題だと思います。そして何より「戦争法」の廃止、集団的自衛権の容認の撤回、これも重要な課題だと思います。
医療・介護など社会保障の抱える問題、平和な日本を守る課題など、引き続き情報発信を行っていきます。2016年は1月5日から再開します。