第729回:香川医療生協の総代会が開催され、理事長あいさつを行いました

6月21日に高松市内で、第36期第47回香川医療生協通常総代会が開催されました。香川県連合自治会の滝川三郎会長に来賓挨拶を頂きました。また、大西秀人高松市長よりお祝いのメッセージが寄せられました。

私は理事長として開会挨拶を行いましたので、大要を紹介します。

理事長あいさつを行いました

理事長あいさつを行いました

2014年度は健康づくりの取り組みが進んだ年でした。健康チャレンジの取り組みが、県及びすべての市や町の後援を頂き、理事や地域の組合員さんを先頭に地域の団体訪問をするなどの取りくみが広がりました。

高松市では、41のモデル事業の登録を行い、保健所と一緒に保健活動の推進にあたりました。また、居場所づくりの取り組みでも他の団体との交流を含め大きく前進しました。高松市とは地域見守り協定を結ぶことができました。

今年は、こういった取り組みと運動を全県に広げ、医療福祉生協の理念でもある「地域まるごと健康づくり」をすすめようではありませんか。

さて、本来なら6月24日に会期が終わる第189回通常国会を、大幅に延長し、日本国憲法の恒久平和主義を脅かす「平和安全法制関連法案」を成立させようという動きが伝えられています。

集団的自衛権を容認し、海外で戦争をする国づくりに突き進む11の法案は、これまでの平和国家としての日本に対する国際的な信頼を傷つけ、再び、日本が戦争する国になるのではないかという懸念を、海外、とりわけアジアの国々に引き起こしています。日本国憲法前文が掲げる「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないように」との決意が、今、私たちに求められています。

「健康をつくる。平和をつくる。いのち輝く社会をつくる。」という理念を掲げる私たちは、いのちを守る医療・福祉に携わるものとして、いのちをもっとも粗末にする戦争は、許すことができません。国のかたちを変えてしまう「平和安全法制関連法案」には、反対の立場を表明するとともに、様々な形で世論を喚起する活動を広げていただくことを呼びかけます。

5月27日に、参考人質疑を除き、衆・参両院合わせてわずか37時間の審議で「医療保険制度改革関連法」が成立しました。

入院時食事療養費の負担増で入院ができなくなる。患者申出療養制度で、事実上の混合診療が容認されるといった大きな問題がはらんでいます。また、先日報道された、政府の専門調査会議は、香川県では3,700ものベッドが余っているとの推計結果を報告しました。これが、現状を反映した方針だとはとても思えません。

医療・介護の現場からの声を、大いに発信していく必要があると思います。

2015年度のテーマは「協同の力で、いのち輝く社会をつくる」です。医療生協らしい地域包括ケアを具体化する年です。地域で医療生協の魅力を語り、「医療生協に加入することが一番の安心」だと、いわれるような活動を広げ、5万人組合員を早期に実現しようではありませんか。