アジア太平洋地域保健協同組合協議会(APHCO)の20年史に私が寄稿した、「10年間の会長職で得た財産を活かし、更なる発展を目指す」と題する文章の原文(冊子には英語訳が掲載されています)を紹介します。後半部です。

2016年にネパールのカトマンズで理事会が開催されました。2015年9月の国連サミットで採択されたSDGs (Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の3番目の目標は“すべての人に健康と福祉を”ですが、アジアの保健協同組合が、健康づくりの分野で重要な役割を果たしており、SDGsの実現に貢献できる強い力を持っていることが確認されました。

感染症に対する各国の取り組みの交流も行いました。マレーシアでのデング熱の早期診断や、環境を清潔に保ち蚊の発生を抑えるLove Our River Campaignの報告がありました。ネパールからはバグマティ川の清掃キャンペーンや水質保全や教育が重要な役割を果たすなどの報告が行われました。

2015年4月におきたネパールの大地震時のフェクト・ネパールの取り組みについて学習講演が行われました。職員も支援者であると同時に被災者であり、家や家族を失っている人もいるため、トラウマを解消するための支援ワークショップを行った経験などが報告されました。

2017年にインド共和国のマハーラーシュトラ州ムンバイで総会が開催されました。2016年11月、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が「協同組合において共通の利益を形にするという思想と実践」を、ユネスコ無形文化遺産に登録することを決定したあとの会合であったため、世界で協同組合の実践をさらに進めていくことを確認しました。また、2016年11月、インド・ニューデリーで開催されたICA-AP(国際協同組合同盟アジア・太平洋地域)総会で、私はAPHCO会長として「ICA本部に、どのような協同組合でも入りやすい会費になるように、会費の下限を下げることを要請して欲しい」と発言したことを報告しました。

2018年にマレーシアのクアラルンプールで理事会が開催されました。この年は世界的に災害の多い年で、ケララ州をはじめとしたインド各地での水害、日本の西日本豪雨、北海道での地震、インドネシアでの地震などがありました。

2019年は当初スリランカで総会を開催する予定でしたが、4月のテロの影響もあり、日本からの渡航が困難となったこともあり、東京を中心にWEB会議で行いました。通信環境の不備もありご迷惑をおかけしましたが、2020年にはスリランカで理事会を開催する予定です。

私がかかわったこの10年間を振り返ってみると、アジアでの国際交流が進んできたことが確認できます。世界の文化や習慣を知ることもできました。何より、アジアの中で様々なその国にあった形での保健活動を知ることができ、交流ができました。加盟組織を増やすことができなかったことは残念ですが、次の10年間で必ず加盟国を増やす取り組みを行っていきたいと思います。

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