第1189回:コロナワクチン接種の問題点を考える

前回23日付で、コロナワクチンの善通寺市の医療機関での個別接種について、「電話受付は市が一括して行うため」と書きましたが、善通寺市はHPで「5月17日からの個別医療機関の接種予約の受付も、電話が大変混み合うことが予想されますので、郵送での受付に変更させていただきます。5月初旬までに通知をお送りしますので、同封の返信用ハガキに希望医療機関等をご記入のうえ、返送をお願いいたします」と変更になりました。

当初は無料通信アプリ「ライン」と電話での受付、その後「ライン」を運営するZホールディングスの個人情報取扱いのずさんさが明確になり、電話での受付のみとなりました。そして今回の再変更になった訳です。

善通寺市の65歳以上の高齢者人口は2020年の住民基本台帳では9,867人ですから、どのように受け付ければよいかについての検討ができていなかったことが明らかになった形です。

田村厚労相は25日朝の民放番組で、ワクチンの供給量次第では、高齢者接種が終わる前の7月中にも、一般の人向けの接種が始まる可能性があるという見通しを示した、と報道されました。

しかし、ワクチン接種には、医師、看護師、受付や案内をする事務方が必要です。体調不良や急変時に対応する準備、病院へ搬送する場合の受け入れ病院の確保、救急救命士などの救急隊員や救急車の準備なども必要です。会場は3密を避けるような広い場所や駐車場の準備など、地域によっては不可能な場合もあると思います。

国民に誤解を与えるような、安易な発言は慎むべきではないでしょうか。