第1188回:ワクチン不足の中での接種事業に現場は混乱しています。正確な情報提供を求めます

善通寺市は高齢者対象の集団接種を、5月2日から毎週日曜日に3回行います。2回目があるので合計6回行う予定で、4月19日から電話予約を開始しましたが、3日目の21日の9時20分に、「定員に達した」ため、予約受付を終了しました。

電話がつながらない、すぐに予約受付が終了した、という市民の怒りの声を診療中にも聞きますし、知己の市会議員に聞くと、多くの市会議員にも抗議が寄せられているそうです。事情を聞くと、予約枠は1,600人分で、初日の19日に743名、残りの857名分が、21日の朝早くに終了したということだそうです。

善通寺市の65歳以上の高齢者人口は2020年の住民基本台帳では9,867人ですから、元々16%程度、対象者の6分の1のワクチン量しかなかった訳で、その事実を公表せずに電話受付したら、電話が殺到し、苦情が続出するのは当たり前だと思います。

任意接種ですから対象者全員が受ける訳ではありませんが、残りの80%以上の方がこの後医療機関に殺到することになります。善通寺市の場合、電話受付は市が一括して行うため、医療機関への電話がつながらないということはありませんが、どう考えても、市への予約電話がつながりにくくなることは明らかです。

各医療機関が設定した予約枠を考えれば、何週間か、何カ月か、一定の時間がかかることは明らかですから、どれくらいかかるかを公表しておく必要があります。国のワクチン配布が不明確ならそれも公表するべきだと思います。

情報公開が当たり前の時代ですから、住民に必要な情報を公表することを強く求めます。