第1182回:コロナワクチン接種が進まない中、オリンピック・パラリンピック開催は見直すべきです

新型コロナウイルスワクチンの接種が進みません。2月12日に最初のワクチン、最大38万回分(最大とは1瓶あたり6回採取する計算。以下同じ)が日本に届いてから、2月21日に最大45万回分、3月1日からは毎週月曜日に届いており、3月22日までの合計で最大406万回分届いています。3月26日時点で1回目の接種が終わった人は約78.2万人、480万人と言われる医療従事者の16.3%に過ぎません。上述の406万回分がすべて医療従事者に使用されても、最大42.3%です(1バイアルで5人しかとれない注射器ならもっとこの数値は下がります)。

ある市では、診療所であれ病院であれ、公平を期すため1医療機関あたり1バイアルで、4月19日から配布するといいます。3月29日に最大141万回分が届きますが、高齢者へのワクチン接種も同時に始まることになるので、医療従事者への接種が終了するのはいったいいつのことになるのかと思います。国内にワクチンがない以上、接種しようがないのですが。

このような状態で、東京オリンピック・パラリンピックを本当に開催するのか。いま一度考え直すべきではないのでしょうか