健康保険証とマイナンバーカードの一体化について、「政府が現在使われている保険証の発行を将来的に停止する方向で検討していることがわかりました」(TBSニュース)と報道されています。
マイナンバーカードと健康保険証の紐づけには大きな問題があります。マイナンバーカードには重要な個人情報が入っています。内閣府のHPによれば、「カードのおもて面には御本人の顔写真と氏名、住所、生年月日、性別が記載されていますので、本人確認のための身分証明書として利用できます。 また、カードの裏面にはマイナンバーが記載されていますので、税・社会保障・災害対策の法令で定められた手続きを行う際の番号確認に利用できます」
これまで「マイナンバー」は極めて重要な情報なので取り扱いが重要と言われていましたが、手軽に持ち歩けるカードに記載されています。医療機関ではこの重要なカードを保険証の代わりに、窓口でいったん受け取ることになります。
現在はマイナンバーカードでも、今使用されている健康保険証でも構わないことになっていますが、これを医療機関にも強制する制度に変更しようということです。
11月12日の衆院総務委員会で、本村伸子議員(共産)は、カードの調達枚数は8,500万枚だが、実際にマイナンバーカードとして利用発行されたのは3,263枚に過ぎず、5,000万枚が過剰発注されたことを明らかにしました。
デジタル化を推進すると言いながら、実際は不良在庫のいっせい処理が目的ではないかという極めてアナログな話ではないのか、という気がします。