第1130回:4月の医療費は激減しています。直接的な支援が必要です

協会けんぽや健保組合などの医療費を取り扱う支払基金(社会保険診療報酬支払基金)と、国民健康保険や後期高齢者医療保険の医療費を取り扱う国保中央会(国民健康保険中央会)が4月診療分の確定数値を発表しました。

請求点数でいうと、入院では、支払基金が7.3%減、国保は7.1%減、後期高齢者が5.7%減でした。医科外来では、それぞれ16.9減、13.7%減、10.1%減でした。歯科では、それぞれ13.3減、19.3%減、17.2%減でした。

金額に換算すると(1点10円)、入院は908億円減、医科外来は1,893億円減、歯科は414億円減、総計3,215億円の減になります。単純計算で年に換算すると4兆円近い減になります。都道府県別でみると、東京都や神奈川県など首都圏の減少が著明です。

「朝日」によれば、いわゆるアベノマスク(布マスク)を、「今後さらに約8千万枚を配る予定であることが厚生労働省などへの取材でわかった」としています。マスクが必要であることは間違いありませんが、緊急の政策としては、医療機関への直接的な支援が必要なのではないでしょうか。