第1122回:新型コロナ感染症の、第一線医療機関の経営に対する影響について(その2)

香川県保険医協会は、5月25日~30日にかけて、会員アンケートを行いました。その結果の概要は、6月9日付本欄に紹介しましたが、まとめの文章を紹介します。

以上の集約結果から、外来・在宅における受診抑制が顕在化している。5月以降にもこの様な状況が続くと一次医療が成り立たなくなる。今後、2波・3波の感染拡大が予想されているが、新型コロナ感染患者やその疑いのある患者に対応する医療機関だけでなく、第一線の医療を担う地域の医療機関がその役割を果たせ持たなくなる。

医療の「公共性」「公益性」から考えて、一次医療を支えている開業医、民間の病院・医院・歯科医院が診療を継続し、地域住民に安心・安全な医療を提供し続けるためには、公的に財政支援や物資等の支給が緊急に求められる。

保険医協会の全国団体である全国保険医団体連合会が、5月25日に記者会見を行い、全国の保険医協会が取り組んだアンケート調査の中間集約を発表した。その内容と、香川の結果はほぼ同一の傾向となった。