第1117回:PCR検査を考える(その1)

PCR検査の数が少なすぎるということが問題になっています。

そこには、いくつかの要因があります。

まず、「基準」と言われていた「4日以上の発熱の持続」という、「4日縛り」があります。多くの医療機関や患者個人が保健所に電話しても発熱が4日以上でなければPCR検査の対象ではありませんでした。いくら「医師の判断」といっても現実的には、「4日縛り」で検査はできませんでした。加藤大臣は「誤解だ」と言いましたが、加藤大臣以外全員が「誤解」していたのならやはり大臣の責任ということになります。

香川県では、PCR検査のできる器械は2台です(3台目が稼働しているかもしれませんが)。当然検査件数が増えすぎると困る、ということになります。器械の性能の問題もあります。1日で処理できる件数がどうなのかということです。

PCRセンターが県内でも設置され始めましたが、率直に言って処理件数が少ないため、2次3次の感染の波がきたら対応は難しいと思います。PCRセンターを増やすと同時に、処理可能な器械の台数の設置が必要です。

しばらく、この問題を考えていきたいと思います。