第1038回:「アベノミクスをどう見るか」という講演を聞きました

5月25日と26日、高知市内で第146回保団連四国ブロック会議が開催され、参加しました。

26日は学習講演が2本ありました。最初は、高知大学の岩佐和幸教授(人文社会科学部)の「アベノミクスをどう見るか-安部政権の経済政策 6年半の検証-」と題する講演です。

アベノミクスのポイントとして、狙いは、多国籍企業の「稼ぐ力」を高めること、目指すは多国籍企業のグローバルな権益保護に合わせた富国強兵型グローバル国家であると指摘しました。アベノミクスの帰結として、日本経済は、総体として低迷状態にある。経済政策としては誤った処方箋で、アベノミクスが残したものは、「格差・貧困大国」「債務大国」と経済危機で、今後の狙いは、憲法改正=戦後レジームの解体・再編である。

私たちに求められることは、主権者としての思想と行動、日常生活を見つめ直し、そこを出発点に考え、民主主義社会における権利を行使しよう、と結びました。

非常に納得のいくわかりやすい講演でした。