国土交通省は6月1日から、バスやトラック、タクシーの運転手を対象に、運行管理者が運転手に対して乗務前に「睡眠不足」のチェックをすることを追加しました。
これまでも「疾病」や「疲労」の状況を確認することが義務付けられていましたが、「睡眠不足」の場合もドライバーを乗務させてはならないとしました。国土交通省の石井大臣は「働き方改革を進める視点からも重要」としています。
ヨーロッパでは(すべての国が同じかどうかは知りませんが)、労働時間規制が厳しく、1日の終わりにホテルまでバスで送ってくれなくて、いったんホテルに寄ってスーツケースを下してから観光地に移動しバス乗車は終了、あとは歩いてホテルに移動ということもあります(まあそれほど長距離ではありませんが)。また、運転手の休憩時間を確保するためにトイレ休憩が45分というのもあります。
今回の国土交通省の対策は、運転手の自主規制、会社まかせの側面が強く、乗客と運転手の安全の確保ができるかどうかは疑問です。「働き方改革」というなら、労働時間の制限、勤務と勤務の間のインターバル時間の確保など、もっと根本的な対策が必要ではないでしょうか