【声明】医療福祉生協連代表理事会長理事の新年のごあいさつ

協同の力で、いのち輝く社会をつくる

日本医療福祉生活協同組合連合会
代表理事会長理事  藤原 高明

あけましておめでとうございます。

全国の医療福祉生協では超高齢社会にむけ3つの「つくろうチャレンジ(つながりマップづくり・居場所づくり・日常生活圏域での支部づくり)」と3つの戦略づくり(事業戦略・地域戦略・組織戦略)で住みなれたまちで暮らしつづられる活動にとりくんできました。

3つの「つくろうチャレンジ」では、全国の医療福祉生協でマップづくりや居場所づくりが進み、「わたしと地域の困った」の解決に結びつく具体的な成果や解決のきっかけが生まれました。また、子どもから高齢者まで多世代が交流できる居場所づくりが全国各地で地域の諸団体と連携して進み、大きな成果をつくることができました。

健康づくりでまちづくりに貢献する活動では、昨年の11万人を超える人が参加した「健康チャレンジ」や、減塩を推進する「すこしお」生活、高齢期をいきいき過ごすための「フレイル」予防の推進にとりくみ、組合員・地域・行政から好評を得ることができました。

核のない平和な社会をめざす活動では、積極的なとりくみで「核兵器禁止条約」が国連で採択される成果に結びつきました。そして、この運動を推進した「ICAN」(核兵器廃絶国際キャンペーン)が、ノーベル平和賞を受賞しました。唯一の戦争被爆国として日本がこの条約を批准することは極めて重要です。条約批准に向け、諸団体との連携を強化します。

憲法改正を発議しようとする動きが活発になっています。憲法を守り、憲法が活きる社会の実現をめざし、広範囲な人々と世論を高める活動を今後も一層進めることが大切です。

「医療と介護の一体改革」のもとで自助・自立を基本とする施策が具体化・実行され、医療・介護へのアクセスが困難になりつつあります。2018年度は診療報酬・介護報酬、障害者サービス報酬のトリプル改定が実施されます。この改定は、2025年に団塊の世代が75歳を迎える時の医療・介護・福祉をどう形づくるかに対応するもので、患者・利用者、事業者にとって様々な困難が予想されます。様々な困難に向きあい、くらしを支える活動を成功させるキーワードは生協の「総合力」と「連携」の強化です。この2つを活かし、「くらしを支える」活動のとりくみを推進することが重要です。

「2020ビジョン」達成の年まであとわずかです。医療福祉生協に入ることは安心のネットッワークに入ること。先ず、300万組合員を達成しネットワークをきめ細かにします。

皆さまの医療福祉生協への一層のご理解とご指導・ご鞭撻をお願い申し上げますとともに、本年が皆さまにとって実り多き一年となりますよう心からご祈念申し上げます。