第11回APHCO(アジア太平洋地域保健協同組合協議会)総会の報告の続きです。2017年から2019年までの2年間の活動計画の主な内容の紹介です。
1.保健協同組合の医療・介護の質と規模の向上を図ります
2.持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)にとりくみます
2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」では、2030年に向けて「誰一人取り残さない」社会の実現をめざし、経済・社会・環境に関わる広範な課題に、総合的にとりくむこととしています。現状が続くと仮定した推計では、2030年を境に人口、環境、経済などすべての指標が低下に向かうという予測がでており、次の世代にも人類社会が持続するようにと国連が提起したものです。企業やさまざまな団体にもその協力が呼びかけられ、なかでも協同組合は有力なステークスホルダーとして期待されています。
(1)すべての人々の健康的な生活の確保と福祉を推進します
(2)感染症の医療対応と予防対策をすすめます
3.大規模災害における保健協同組合の連携にとりくみます
4.ICA(国際協同組合同盟)、IHCO(国際保健協同組合協議会)との連携をすすめます
5.すべての世代の健康づくりに対応する事業と活動を強化します
APHCOは、あらゆる世代のすべての人が健康で意欲的に生きる社会をめざし、医療・介護体制の充実と保健予防活動の強化にとりくみます。また今後、多くの国が日本や韓国のような高齢社会を迎えることが予想されます。高齢者の健康寿命の延伸、認知症患者への対応と認知症の予防、高齢者の孤立を防ぐための活動、高齢者の貧困対策を各国政府に求めることなどにとりくみます。