北朝鮮は、8月29日、国際社会が強く自制を求めているもとで今年13回目の弾道ミサイルの発射をおこない、9月3日には世界と地域の平和と安定にとっての重大な脅威である核実験を強行しました。これは国連安保理決議、6カ国協議の共同声明、日朝平壌宣言に違反するものです。
今年7月、国連加盟国の3分の2により「核兵器禁止条約」は法的拘束力を持つ核軍縮関連の条約として採択・成立し、核兵器廃絶に向けて具体的な取組みが動きはじめようとしています。
こうした中、北朝鮮の行動は、他の核兵器保有国や核兵器保有願望国の核開発を加速させ、世界の平和と安定の構築を損ねることになりかねません。
北朝鮮による一連のミサイル開発につづく核実験の実施は、地球環境や生態系を破壊するばかりでなく、人類の生存をも脅かす事態を招くことになり、容認することはできません。
日本国憲法に基づく「理念」と「いのちの章典」を持つ医療福祉生協は、北朝鮮による今回のミサイルの発射と核実験の強行に強く抗議します。北朝鮮は、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を願う世界中の人々の思いを真摯に受け止め、核実験はもとより、今後一切の核開発を放棄することを強く求めます。
2017年9月4日
日本医療福祉生活協同組合連合会
代表理事会長理事 藤原高明