第901回:核兵器廃絶に道を開く「核兵器禁止条約」が国連で採択されました

核兵器を違法化する核兵器禁止条約が、7月7日、ニューヨークの国連本部で開かれていた「交渉会議」で、国連加盟193カ国中124カ国の出席で投票の結果122カ国の圧倒的多数の賛成で、採択されました。オランダは反対、シンガポールは棄権、核兵器を持つ米国、英国、ロシア、フランス、中国や、人類史上最初に核兵器の被害にあった日本国政府は会議に不参加でした。

9月20日から各国の署名手続きが始まり批准国数が50カ国に達すると90日を経て発効します。

日本政府は「現実の安全保障問題の解決に結びつくとは思えない」と、3月の交渉会議で表明しましたが、決議に唯一反対したオランダの代表も「核兵器廃絶は支持する。禁止条約の運動には積極的な面もある」と述べています(「しんぶん赤旗」)。

運動はこれからです。核兵器廃絶の運動に国際的な大きな支持が寄せられたといえます。これからも核兵器廃絶の運動に力を入れていこうと思います。