第893回:日本医療福祉生活協同組合連合会第7回通常総会が開催され、会長挨拶を行いました

6月9日に、日本医療福祉生活協同組合連合会第7回通常総会が東京都内で開催されました。代議員総数201名中出席代議員201名(本人出席151名、代理人出席8名、書面議決34名)で、議事が行われました。

私は、冒頭の会長挨拶を行いました。以下、大要です。

2016年度、私たちは「医療福祉生協の地域包括ケア」めざし、3つの「つくろうチャレンジ」でステップアップをめざしました。

つながりマップを活かして身近にある困りごとを把握し、解決に結びついた例や、子ども食堂など世代を超えた居場所づくりが広がりました。11万人の「健康チャレンジ」の中で、生協間協同や自治体との連携が進んだ例も見られました。

この取り組みをさらに大きく広げてまいりたいと思います。

地域医療構想の具体化、病院機能の再編をはじめ、医療・介護をめぐる情勢は大きく変わってきます。「医療福祉生協の2020年ビジョン」実現に向け、事業基盤の強化と仲間ふやしにつなげる取り組みを進めてまいりましょう。

昨日の総会方針学習会では「フレイル予防とまちづくり」をテーマに学びを深めました。

社会性を維持することが、生活の広さ・豊かさにつながり、身体機能や健康状態に大きく関わることを学びました。私たちがこれまで実践してきた仲間づくり、健康づくり、まちづくりの活動がフレイル予防に大いに役立ちます。私たちのとりくみをさらに広げ、他の団体や行政とともにすすめてまいりましょう。

今年は、日本国憲法公布70年となる年です。憲法改正の声があがる一方で、組織犯罪処罰法改正案と憲法の関連に不安の声があがっています。

「健康をつくる。平和をつくる。いのち輝く社会をつくる。」を理念にもつ医療福祉生協は、日本国憲法の恒久平和主義と立憲主義を守り活かす活動をすすめてまいります。

最後になりますが、被災6年を迎えた東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故で被災された医療福祉生協の仲間に、一層の連帯を申し上げます。また、熊本での健康チェック相談会等の被災地支援も生協間協同を軸にして継続してまいります。

医療・介護・福祉の包括的な提供と、組合員の自主的なくらし助け合いの活動によって、くらしを支える役割を一層果たしてまいる決意を申し上げ、開会のごあいさつとします。