第892回:高すぎる介護保険料は軽減措置が必要です

3年ごとに上昇する介護保険料ですが、保険料を滞納したために市区町村により資産を差し押さえられた方の数が過去最高になりました。

厚労省の調査によれば、全1741市区町村のうち、3割の564市区町村で処分が行われ、14年度の1万118人から32%増加し、調査を始めた12年度以降で最も多く、1万3371人になりました。

65歳以上の介護保険料は、年金が年額18万円以上なら天引き、18万円に満たなければ自治体に直接納めることになっています。差し押さえ処分は直接納付している人に集中しているとみられ、低年金者が、高騰する介護保険料を払いきれなくなっている現状が明らかになりました。

65歳以上の介護保険料は3年ごとに改定され、上昇し続けています。介護保険制度が始まった00年度は全国平均で月2911円でしたが、15年度からは月5514円となっており、団塊の世代がすべて75歳以上になる25年度には8165円になると見込まれています。

高すぎて払いきれない国保料(税)と同様に、高すぎて払いきれない介護保険料も軽減措置を広げていく必要があります。