第19回APHCO(アジア・太平洋地域保健協同組合協議会)理事会の報告です。2015年度から2017年度の活動計画について再度確認した後、中間年での各国の取り組みを交流しました。
討論の中で、各国の感染症に対する取り組みを交流しました。
マレーシアでは、KDM(マレーシア医師協同組合)による、デング熱の診断検査キットを普及し、デング熱の早期診断に取り組んだ経験や、デング熱を媒介する蚊の発生を予防するために環境を清潔に保つ運動(Love Our Rivers Campaign)の取り組みなどが報告されました。そのことが、結果として、ジカ熱の流入を阻止できたのではないかというコメントがありました。
フェクト・ネパールからは、バグマティ川(※)の清掃キャンペーンのとりくみ、水質保全や教育が重要な役割を果たすことが報告されました。ネパールでは、大臣など政治家も、個人の資格で運動に参加している。特に若い世代の参加が目立つとのことでした。
※バグマティ川は、ネパールの首都カトマンズ中心の南部を流れ、インドに流入し、ガンジス川に合流します。フェクトのメンバーに聞くと、子供のころは泳いでいたが、と言っていました。日本から同行したメンバーによれば、確かにきれいになっているとのことでした。