前回の続きで、「第7回24時間蓄尿塩分調査」の内容です。
調査対象は2,833人ですが、腎機能に異常がある方などを除いた2,510人が対象です。60歳代が28.4%、70歳代が25%と比較的高齢者が多い傾向がありますが、19歳以下が9.8%と若年世代も含まれています。女性が65.9%で、平均根例は女性のほうが高く、男性は19歳以下が15.4%いました。
生協加入年数が長く、年3回以上医療福祉生協の班会に参加している方が半数以上いました。健康に対する意識が高い集団とも言えるし、医療福祉生協の特徴と関連があるかもしれません。
塩分摂取量は8.94g/日で、注目すべきは日本高血圧学会が目標として示している塩分摂取量6g/日以下が20.2%いるということです。2005年度は10.8%、2011年度は16.5%でしたから、着実に「減塩運動」が効果を示しているといえるのではないでしょうか。
2015年4月に厚労省が示した「食事摂取基準」は、男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満ですが、今回調査では、19歳以下、80歳以上で目標値を達成している割合が増加しており、全体で33.0%でした。女性では、35.3%が目標値を達成、20歳代で目標値を達成する割合が大きく増加しましたが、80歳代では大きく減少していました。
今後も、こういった「エビデンス」を示す取り組みを行っていきます。