前回のアスベスト講演会の続きです。
講師の加藤さんは、尼崎の生まれで、2005年6月に公表された「クボタショック」で衝撃を受けたそうです。クボタショックとは、機械メーカー「クボタ」の兵庫県尼崎市の旧神﨑工場で工場の労働者だけでなく、周辺住民にもアスベストに特徴的な中皮腫などの犠牲者が出ていることが明らかになった事件のことです。
この事件の取材をきっかけに、加藤さんの息長い取材が始まりました。
世界最大規模の石綿企業ジョンズ・マンヴィル社のカナダの鉱山、米国ニュージャージー州マンヴィル市、エタニット社のイタリアのカザーレ・モンフェラートなどを訪れ取材しました。
今回の講演では、世界の状況も含め、ILOやWHOがアスベストの発がん性を警告したのちもアスベストの輸入を続け使い続けた日本国内で、今後もアスベスト被害が続出する可能性が高いと警鐘を鳴らしました。
高松市にあったエタパイ社や、神島化学の事例など、今後も取材を続けていくとのことですので、情報交換を行いながら、アスベスト問題に今後も取り組んでいきます。