6月23日午後に、独立行政法人国立病院機構・四国こどもとおとなの医療センターの研修室(こもれびホール)で、第8回地域連携懇談会を開催しました。
この会合は、旧・国立善通寺病院の地域連携室との共催で、地域での在宅医療を広めること、事業者間の「顔の見える連携」を促進する目的で開催してきました。
今回は、20事業所、78名の参加で盛大に行われました。開会にあたり、私は「地域包括ケアの取り組みは全国で広がっている。特に事業所間のフラットな関係を大事にして、いつでも相談できる関係を作りたい」とあいさつしました。
はじめに、4月から善通寺市で始まった「新しい介護予防・日常生活支援総合事業」について、善通寺市保健福祉部高齢者課の香川課長から、「総合事業の求めるもの」と題する講演がありました。「善通寺市の高齢者は、健康に対する意識が高く、お元気な方が多い」。介護認定率は16.2%で県内で2番目に低く、そのため介護保険料の基準額も4,625円で県内で最も低い、という説明がありました。総合事業の内容については、従来事業の読み替えによるものが多く、全く新しいものは少ない、ということでした。
2番目の演題は、特別養護老人ホーム「仙遊荘」の山下副施設長の「特別養護老人ホーム仙遊荘の看取りの現状」です。ここ数年の看取りについて、6名から19名で年々増加しているとのことでした。ここ3年の平均が16名/年ですから、月に1人以上を看取っていることになり、ずいぶん頑張っているという印象を持ちました。
特に参加者の関心を引いたのが、看取りの流れを作り、入所時から、看取り、看取り後まで、職員の役割を明確に明確にしていたことです。また、新入職員への教育制度などもあり、定期的に学習を行っていました。
講演後の9つに分かれたグループディスカッションでも、個人の尊厳を大事しながらどのように看取っていくのかが話題になりました。
今後もこの取り組みを継続していきたいと思います。