第757回:韓国で開催された、高齢化に伴う問題点に関するシンポジウムに参加しました

第10回APHCO(アジア・太平洋地域保健協同組合協議会)総会は、10月12日の午前中で終了、会場のソウル市庁舎近くのビュッフェ形式のレストランで昼食後(※)、14時から「高齢化時代に備えた健康まちづくりの推進戦略」と題したシンポジウムが開催されました。

はじめに、主催地を代表して、イム・ジョンハン韓国医療福祉社会的協同組合連合会会長が挨拶しました。

続いて、APHCOを代表し、私が「今回のシンポジウムのテーマは、将来のアジア諸国の高齢化に対して、保健協同組合が果たすべき役割を考える上で重要な内容です。アジアの保健協同組合の活動事例やソウル市の取り組みが報告されます。アジアの未来を考えるシンポジウムにしたいと思います」と挨拶しました。

シンポジウムは、最初に、韓国医療福祉社会的協同組合の現状の報告が行われました。韓国の生協法が改正され、医療福祉分野では営利企業が簡単に参入できるようになったため、新たに社会的協同組合法が制定され、これまで、住民本位に活動してきた医療生協は、医療福祉社会的協同組合として活動をしています。現在、19の会員協同組合があります。

シンポジウムは、最初に、高神(kosin)大学のゴ・グァンウク教授の「健康都市推進の現状と市民参加に基づいた発展の展望」という報告と、私が「高齢化と健康なまちづくり-官民協力モデルを中心に」と題して、日本の医療福祉生協で行われている認知症への取り組みを中心に報告しました。

休憩のあと、マレーシアから「アジア地域官民連携の健康なまちづくり事例」を、KDM(マレーシア医師協同組合)のサイードさんが報告しました。続いて、韓国から2つの報告があり、熱心な討議が行われました。

※ムスリムの方がいるので、食事には気を使います。今回、会場近辺にはハラル対応のレストランがなく、結果としてビュッフェ方式の食事が増えました。

※ハラルとは、イスラム法において合法なものの事で、食肉に関しては血抜きをします。また、ポークエキス、ゼラチン、豚脂などを含む加工品は利用できません。詳細は、NPO法人日本ハラール協会のHPをご覧ください。

http://www.jhalal.com/halal