今年の最終回になります。通常年間80回から90回の連載ですが、ここ3年間ペースが落ちてきました。今年は過去最低の72回目です。安倍政権の暴走ぶりがあまりにひどいため、じっくり考えがまとまらなかったと反省しています。

　年末の総選挙で、自民党は議席を減らし、政党支持を争う比例代表選挙での得票率は33％、有権者比でみると17％に過ぎません。

　小選挙区では、自民党の得票率は48%で、議席占有率は75%。です。投票した人の二人に一人に満たない得票で、4分の3の議席を獲得したことになります。いわば「虚構の多数」に過ぎない訳です。

　TV番組で、投票率が50％強で、得票率が50％弱なら、自民党議員の座っている4本の椅子の1本の指示のうえに座っていることになる、といった評論家がいましたが、その通りだと思います。

　来年は安倍政権の暴走を批判しつつ、あるべき社会保障の姿を考える一年にしたいと思います。

　来年は1月6日から再開します。