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香川医療生活協同組合

香川医療生協総代会で採択された特別アピールを紹介します

(第658回 6月27日 )

  2014年度香川医療生協総代会の報告(第657回 6月24日 )の続きです。総代会で採択された特別アピールを紹介します。

「不断の努力」によって
平和と人権を守り抜く学習と行動を広げよう!

 昨年6月に開催された医療福祉生協連第3回通常総会で、「医療福祉生協の理念」と「医療福祉生協のいのちの章典」が決定されました。医療福祉生協の存在意義とも言うべきこの2つの文書の根底に流れているのは、日本国憲法第9条、13条、25条などに示されている平和・人権の理念です。その、平和・人権の理念が脅かされかねない事態が進行しています。

 5月15日に「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」から報告書を受けた安倍首相は、集団的自衛権の行使や海外での武器使用の具体例を示し与党協議を開始しました。事例には「有事の時、その国の同意があれば、自衛隊がその国の領土に入って、邦人を救出すること」なども含まれています。「地球の裏側には行かない」、「限定的な行使である」という従来の説明と異なり、実際には歯止めなくひろがりかねないものであることが危惧されています。

 6月18日の参議院本会議において、「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律案」の採決が強行され成立しました。多くの地方議会で慎重審議を求める意見書が可決され、全野党が反対する中でのことでした。この法案は、医療と介護にかかわる19もの関連法案を一括改定するもので、医療供給体制の変更や介護保険改革による一部サービスの市町村事業への移行等がその内容です。地域医療・地域福祉の混乱と行き場を失う"医療・介護難民"の発生、医療費・利用料の負担増に伴う受診・利用の抑制など、患者・利用者の人権問題となる恐れがあります。

 今すすんでいるのは、日本国憲法の平和と人権の原則が骨抜きにされようとする事態です。私たちは、医療福祉生協連設立趣意書において「人権の尊重と社会保障の充実をめざして行動します。いのちと健康を脅かす戦争に反対して行動します。そして健康で平和な日本社会の実現をめざします。」と宣言しました。そして、「健康をつくる。平和をつくる。いのち輝く社会をつくる。」を理念として掲げています。このような事態を黙って見過ごすことはできません。

 日本国憲法は「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。」と述べています。

 何がどのように変えられようとしているのかを理解するための学習をすすめ、平和 と人権を守るための行動をねばり強くとりくみ、さらに広げましょう。私たちひとり ひとりの「不断の努力」によって日本国憲法の理念を守りましょう。

 2014年6月22日
香川医療生活協同組合第35期通常総代会


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