(第657回 6月24日 )
6月22日高松市内で、香川医療生協第35期第46回通常総代会が、総代定数220人中216人の出席で開催されました。
来賓として3人の方にご挨拶を頂きました。
高松市 健康福祉局 長寿福祉部 長寿福祉課 中西 省吾 主幹
高松市老人クラブ連合会 豊島 實 会長
NPO法人 ワーカーズコープ 中国・四国事業本部 川上 健太 事務局次長
私は、理事長として以下の挨拶(大要)を行いました。
一昨年、香川県で開催した第26回日本高齢者大会を成功させるため、私たちは、様々な団体や個人に呼びかけを行いました。来賓のみなさんは、それ以来活動の幅を広げる中で、一緒にさまざなま活動を行っている方たちです。医療生協らしい「地域包括ケア」を進めるため、引き続き地域に大きく足を踏み出していきながら、活動を続けてまいります。
先ほど成立した「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」、通称「医療・介護総合法」は、19の法律を極めて短期間の審議で改正するという大変乱暴なやり方で成立させたため、社会保障の将来を危ぶむ声が各方面から聞こえてきます。
病院の入院ベッドの性格を都道府県が決め、従わない場合はペナルティを課し、何が何でも在宅に押し流すというものです。介護保険では、要支援者へのサービスを自治体事業とする、特別養護老人ホームの新たな入所は要介護3以上に限るという、「保険料あって介護サービスなし」という、「介護を社会全体で支える」という介護保険本来の目的から大きく外れようとしています。
今後、政令で決められる内容も残されており、引き続き社会保障改善の運動を行っていこうではありませんか。
9条をめぐり、憲法の解釈を変え「海外で戦争をする国づくり」に向ける動きが強まっています。「集団的自衛権」の容認だけでなく、「集団安全保障」による武力行使の容認も認めるというところまで議論は進んでいます。
時の政府の判断により、自衛隊が世界中に派遣され戦闘行為に巻き込まれるのではないでしょうか、戦後69年をかけて日本国憲法のもとで培ってきた平和国家のかたちを変えてよいのでしょうか。「9条の会」の運動を強めていく必要があります。
医療福祉生協連第3回通常総会で決定した理念、「健康をつくる、平和をつくる、いのち輝く社会をつくる」の意義が一層重要となりました。
平和な日本をつくる「9条」が輝き、健康で文化的な生活を保障した「25条」が国民の生活を豊かにし、幸福追求権を表す「13条」が息づく社会にするために、活動と運動の幅を大きく広げていきましょう。
同日、総代会で選任された理事会の第1回理事会が開催され、私が再び理事長に選任され、新しい専務理事に小池康有(こいけ・やすくに)さんが選任されました。
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