(第607回 10月25日 )
10月24日の午後、善通寺市内で「第3回地域連携懇談会」を開催しました。主催は、香川医療生協・善通寺グループ(訪問看護ステーションほがらか、ヘルパーステーションほがらか、善通寺診療所)です。この取り組みは、第1回は2012年11月(11/30付の飛来峰・第541回)、第2回は5月23日(5/24付の第576回)に開催しました。
会場の様子です
善通寺グループの職員の他、国立病院機構四国こどもとおとなの医療センター(以下、医療センター)、善通寺市地域包括支援センター、善通寺市社会福祉協議会、地域の医療機関や介護支援事業所のケアマネジャーなどに呼びかけ、20名余りが参加しました。
開会にあたり「地域包括ケアを進めるためにも地域連携が重要である。来年4月の診療報酬改定で急性期病院の在院日数がさらに短縮され、病状が少し改善したらすぐ退院を迫られるようになることが予想される。そういった患者を地域で受け入れ、安心して在宅生活が送れるように大いに連携を強めていきたい」と挨拶しました。
今年の5月に国立善通寺病院と国立小児病院が合併してできた、医療センターの地域医療連携室ケースワーカーの松尾さんから「退院支援の流れと地域医療連携室の役割」と題する報告がありました。
中西讃地域の回復期リハビリテーション病棟、医療療養型病棟、介護療養型病棟がどこにあるのか、医療センターの病棟ごとに配置されている退院支援看護師の活動内容は、など熱心な質問が出ました。
続いて、善通寺診療所の奥野ケアマネジャーから「連携の大切さ」と題して、連携が良好な事例報告が行われ、意見を交換しました。
そのあと、3つのグループに分かれて意見交換を行いました。介護認定が利用者の実態を反映していないと感じることが多い、自治体によって認定基準が異なるのではないかと思えるような事例が多い、といった意見が出されました。
また、急性期病院の在院日数が短くなる中で、介護保険の申請を行う場合、病状が安定しないと訪問調査を行いにくい、病状が安定するとすぐに退院を迫られるといった矛盾があり、ケアマネジャーとして悩むケースが多いなど、悩みや困難例の意見交換が行われました。
今後も地道にこういった活動を続けていきたいと思います。
|