9月9日から11日の3日間、大阪市内で2013年度医療福祉生協連トップセミナーが開催されました。72医療福祉生協から136名(本部職員含め153)の参加でした。
暑かった夏もそろそろ終わりですが、全国的に大雨、竜巻、桜島の噴火などがあり、被害にあった皆さま方には心よりお見舞いを申し上げたいと思います。
さて、8月6日に社会保障制度改革国民会議が報告書を出しました。細かい点は触れませんが、70歳~74歳の方の医療費負担を増やす、介護保険では要支援は介護保険から外してしまうなど、様々な改悪が含まれています。
こういった改悪について、一つ一つ反対していくことも大事ですけれど、我々が目指す医療・介護のありかたはどのようなものか、その全体像について私たちが政策提起できるような力を持っていかなければいけないと思っています。
6月に「理念」と「いのちの章典」を決定しました。いのちの章典のパネルを作成しましたので、ぜひご活用ください。
理念といのちの章典から今の情勢を触れてみますと、まず(福島の)汚染水問題があります。レベル1から、レベル3の「重大な異常事象」に認定されていますが、IOC総会で安倍首相は「健康問題については、今までも、現在も、そして将来も全く問題はない」といいましたが、「とんでもない」とうのが実態ではないでしょうか。
香川医療生協では福島の親子リフレッシュ交流会をやっていて、福島県の方から香川県にきていいただき、香川の暑い夏を思い切り過ごしていただいています。みなさん異口同音に「放射能の問題があるが、ここで頑張っていきたい」、と思いを語っていただきました。
東日本大震災に対する支援活動を、引き続き行って行くことも大事だと考えています。
2つ目が消費税増税問題です。先日行われた有識者会議では、7割以上の方が消費税の引き上げに賛成ですが、マスコミの調査では半数以上が反対です。ここに国民と政府の間に、大きなねじれがあると思います。
甘利経産相も、有識者会議のメンバーをよく見ると「消費税増税反対の人が少なかった」といっています。消費税増税に反対していく、消費税増税には賛成だが来年4月の引き上げには反対であるという立場の人とも一致点で様々な運動を強めていくことが大事であると考えています。
3つ目は平和の問題です。私たちは消費税増税NO、オスプレイNOと言っていますが、オスプレイを全国に配備する、当面、滋賀と高知で訓練するという事になっています。憲法9条の問題、96条の問題、集団的自衛権の問題なども、これから私たちが考えていかなければいけない問題だと思います。
今回、私たちが決めた理念・いのちの章典は、日本国憲法に基づくものです。理念・いのちの章典を広めていく中で、日本国憲法の大事さ、憲法を守る活動をやっていこう、こういう活動を全国に広めていきたいと思います。
最後に300万人組合員達成の問題です。先日参加した近畿ブロック組合員交流集会は、近畿ブロックの頑張りで300万人組合員を達成するというテーマでしたが、これは全国の課題です。早期に300万人組合員が達成できるよう頑張りたいと思います。