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香川医療生活協同組合

健康シリーズ「慢性腎臓病(CKD)について(その1)」

(第592回 8月23日 )

 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2013年7月号に掲載したものを編集しました。

 検診シーズンです。協会けんぽの検診や、自治体の特定健康診査が始まりました。日ごろ医療機関を受診することのないかたは、必ず受診しましょう。

 現在の検診は、メタボ検診と呼ばれる、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)の早期発見を主とするもので、内容が不十分で検診受診者には不評です。さらに、がん検診は別のルートで案内がくることもあり、制度がよくわからない、という欠点もあります。

 さて、検診と言えば、必ず尿検査があります。糖尿病の早期発見に役立つという効用もありますが、腎臓病の早期発見にも役立ちます。

 慢性腎臓病(CKDと略します)は、腎臓の働きの低下が慢性的に続く病気の総称ですが、成人の8人に1人、1300万人を超えると言われています。腎臓病の初期には自覚症状が乏しいため、病気が進行するまで気づきにくいという特徴があります。

 腎臓の働きは、血液の中にたまった老廃物をろ過し、尿として体外に排出するということです。また、身体の中の水分バランスの調整も行っています。この機能が低下すると、血管内の水分が増加し血圧が上昇したり「むくみ」がでてきます。さらに心臓疾患や脳卒中など動脈硬化の病気や、貧血、骨・関節障がいを引き起こします。

 早期発見に必要なのが、尿検査の「たんぱく尿」と血液検査の「血清クレアチニン」です。尿たんぱくが陽性の場合は再検査を行い、(+)以上なら専門医の受診がお勧めです。クレアチニン値は、性別、年齢などで正常値が異なるため、異常と判定された場合は、必ず医師に相談が必要です。


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