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香川医療生活協同組合

健康シリーズ「花粉症」(その3)

(第570回 4月19日 )

 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2013年4月号に掲載したものを編集しました。

 夏が暑いと、翌年に花粉がたくさん飛びます。従って、今年は花粉症の飛散量が多く、例年以上には花粉症患者が受診しています。

 今年のもう一つの特徴は、スギやヒノキなどの花粉がたくさん飛んでいるだけでなく、中国など東アジアから飛来する黄砂による影響があることです。朝起きるとのどがいがらっぽい、喉の奥に何かがへばりついたような感じがするという経験はないでしょうか。

 黄砂だけでなく、微小粒子状物質(PM2・5)も話題になっています。中国の大気汚染がマスコミで話題になったためか、PM2・5はすべて中国から飛んでくると思っている人もいますがそうではありません。

 PM2・5とは、大気中に浮遊する小さな粒子で、大きさが2.5μm(1ミリメートルの400分の1)以下のものを指します。焼却炉などで物を燃やした時に出てくる他、自動車が使うガソリンや家庭でストーブに使う灯油も原因になります。こういった都市型の大気汚染に、中国などから飛来する大気汚染物質が加味されています。

 環境省のホームページでは、PM2・5は「そらまめ君」(空をマメに監視)、黄砂は「黄砂ライダー」で、全国の情報が提供されています。

 さて、PM2・5に関連する物質で、私たちの日常生活で一番問題になるものは何でしょうか。それは、タバコの煙です。

 環境省はPM2・5が、1日の早めの時間帯に1時間当たり85μg/立方メートルを超えたら(暫定値)外出を控えるように推奨しています。ところが、この値が、パチンコ店では200、喫煙室で600前後、タクシー内で2人喫煙すると1600と言われていますから、喫煙の方がずっと問題なのです。


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