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香川医療生活協同組合

健康シリーズ「花粉症」(その1)

(第564回 3月26日 )

 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2013年2月号に掲載したものを編集しました。内容的には少し古いのですが、黄砂の影響などもあるのでしょうか、まだまだ猛威をふるっています

 花粉症は、眼のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが4大症状で、患者でなければわかってもらえないかもしれませんが、この季節になると憂鬱になります。目のかゆみは、こすってはいけないとわかっていても、つい手が目にいってしまいます。

 花粉症の中で最も多いのがスギ花粉症です。1980年代以降にスギ花粉症患者が増えたとされますが、大気汚染の影響も大きいと考えられています。

 10年ほど前に東京都が「ディーゼル車排出ガスと花粉症の関連に関する調査委員会」を作り、2003年5月に報告書をだしました。それによると、試験管での実験ですが「ディーゼル車排出微粒子が、症状を発現・増悪させる物質の産生や増強に関与し、花粉症の症状を引き起こしたり悪化させたりする可能性があることが示唆された」と結論付けました。

 同時に行った住民に対する調査で明らかな因果関係を証明することはできませんでしたが、関連は明らかなようです。

 花粉の飛ぶ季節は大体決まっています。スギなら2月~4月、ヒノキなら3月~5月です。スギ花粉アレルギーのある方はヒノキにも反応することが多いため、2月(暖冬なら1月末)から梅雨の前まで症状が出ることになります。

 抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤の内服、点眼薬、点鼻薬などの治療が中心になります。実際に症状が出る前から治療を始めると、症状が軽くなりますから、病気をお持ちの方は、かかりつけの主治医と相談したらいかがでしょうか。

 眼がかゆい、かぜをひいたとも思えないが、くしゃみ、鼻水、鼻づまりがなかなかよくならないという方は、一度血液検査など受けたほうがよいと思います。


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