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香川医療生活協同組合

健康シリーズ「糖尿病」(その8)

(第535回 11月6日 )

 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2012年10月号に掲載したものを編集しました。  

 糖尿病の治療の基本は、食事療法、運動療法、そして必要な場合は薬を用います。

 食事療法は糖尿病治療の出発点です。食事療法は「制限」することとは違います。健康な人と同じ生活を送るために適正なカロリー(熱量)を摂ることです。基本は、(1)適正なカロリー量を、ゆっくりよく噛み腹八分目にする、(2)食事内容(栄養素)のバランスを取り、糖分を極端に制限することなく油分は控えめにする、(3)規則正しい食事、朝食・昼食・夕食を適切な時間に摂ることが重要です。

 適正なカロリーは、標準体重から決められます。

 標準体重は、身長[m]×身長[m]×22、です。身長が165cmなら、1.65×1.65×22=59.895で、約60kgになります。これに、仕事内容による係数をかけて算出します。椅子に座る事務作業の多い方や主婦は25〜30、立ち仕事が多い方なら30〜35、重労働なら35以上、です。

 身長165cmの主婦なら、60×25=1500から60×30=1800の間になります。幅があるので、仕事や生活の内容により医師と相談し決定します。

 食事内容は、大ざっぱに言って野菜を思いきり増やす、1日300g以上にする。毎日測るのは現実的でありませんから、月に1回でもいいから、測りながら食べる「野菜デー」を設定するのもいいかもしれません。最近はカリウムの摂取が少なくなったと言われていますから、野菜を食べる習慣を大事にする必要があります。

 先日、所用でスリランカにいきましたが、炭水化物中心の食事で辟易して、最後の食事は、中華料理で野菜ラーメンとチンゲン菜の炒め物にしました。帰国してから生のキャベツがとてもおいしかったですね(笑)

 

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