(第528回 10月05日 )
10月2日付(第527回)の続きです。
7日の朝、ネパールの英字新聞REPUBLICAに「近々皆保険制度が」、という記事が掲載されました。一家族あたり年2,000ルピーの保険料で、年間5万ルピーまで保証するというもので、国が承認した病院で適用されます。1ルピーは約1円ですが、日本とは制度も貨幣価値も違いますから、ここは一歩前進ととらえるべきかもしれません。フェクトの回答は「参加したいが、いつ実現するかはわからない」というものでした。
該当記事は以下のHPを参照してください。
http://www.myrepublica.com/portal/printable_news.php?news_id=39295
看護学校訪問の後は、近くにある「お猿のお寺」で有名なスワヤンブナート寺院を早足で散策した後、カトマンズの南西にあるフェクトの病院があり新病院建設地であるキルティプルに向かいました。
まず、建設中の新病院と大学を見学した後、キルティプル病院のスタッフと懇談を行いました。一番の課題は病院を完成させること、10月に病院を開設する。将来的には600床の病院をめざすが、当面175床を準備したい。看護師は140人、医師は最初は20人。入院患者はモデル病院からの転院ではなく新規入院。シャトルバスの運行や、公共交通機関(バス)があるので、通院は可能、また、モデル病院の形成外科(ネパールは火傷などが多く、専門医が少ない)をこちらに移すので入院患者も確保できる、とかなり具体的な計画を聞くことができました。
7日の夜に交流会で、以下のような挨拶(大要)をしました(毎日なんらかの形で交流会がありました)。
初めてのネパール訪問でしたが、歓迎していただきありがとうございました。モデル病院を見学できよかったと思います。フェクトの皆さんが一生懸命頑張っている姿をみることができました。新病院と大学設立の事業が順調に進んでいるのをみて安心しています。医療福祉生協連として金銭的な援助はできませんが、協同組合の仲間としてどのようなことができるのかを考えていきたいと思います。具体的な要望があれば、是非文書でお願いしたいと思います。新病院ができたら見学にきたいと思います。
プラダン先生から、以下のような挨拶(大要)がありました。
医療福祉生協連とフェクトとの間で重要な点を話し合うことができました。東日本大震災の津波被害に十分な支援はできませんでしたが、心はいつも一緒でした。APHCO(アジア・太平洋地域保健協同組合協議会)の方向性については地域のために協同組合を運営し、地域に参画していくことを共通認識にして進んでいくことをはっきりと打ち出してほしい。
診療の都合で交流会を中座し、トリブバン空港に向かいました。帰りは広州経由で一人旅です。
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スワヤンブナート寺院です。カトマンズの起源とされ、のちにゴータマ・シッダルダに生まれ変わる大日如来(毘盧遮那仏)像が安置されています。 |
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スワヤンブナート寺院は小高い丘の上にあります。そこから見下ろしたカトマンズの街並みです。家がぎっしり。 |
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フェクトの新病院の外観です |
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外観は完成しましたが、中はこれからです。 |
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