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香川医療生活協同組合

ネパールの医療事情を聞きました〜ネパール訪問記(3)

(第524回 9月18日 )

 フェクト・ネパール事務所で行われたフェクトとの交流の報告です。

 バラート・プラダン医師の挨拶(大要)です。

 皆さんとお会いできて光栄に思っています。医療部会時代以来15年以上こうした交流を続けてきました。医療福祉生協連からさまざまなインスピレーションやアイディアを頂いています。

 昨年のAPHCO総会に出席できなく申し訳ありませんでした。次回は必ず参加したいと思います。

 医療福祉生協連の第2回総会おめでとうございます。さらなる発展にまなび、交流を続けながら、よい関係を続けていきたいと思います。

 私たちは世界の協同組合運動の一部として活動しているわけですが、日本の取り組みは近い存在としてとらえています。ネパール国内で協同組合運動を進めるにあたって、限界はあるが一生懸命盛り上げていきたい。

 ネパールの国内で、地域レベルから全国レベルまで、協同組合運動の活動を進めていきたいと思います。

 ようこそネパールへ。

 昼食(チキンカレー。おいしかったですね(笑))の後、カトマンズ・モデル病院を見学、再びフェクトの事務所で意見交換を行いました。

 ネパールには国民皆保険制度がありません。フェクトに加入するとモデル病院の医療費は半額になります。医療費と言っても、公定価格はありませんから、医療費と診療科について掲示することが義務づけられています。

 医療費を半額にしてもすべて未収金になる訳ではなく、ヘルス・マイクロ・インシュアランス・プログラム(HMIP、小口医療保険)を活用し、全額ではないが回収できる、とのことです。

 ネパールでは、医師も看護師も英語で教育を受けます。国際的な人材養成といういい方もできますが、簡単に外国(英語圏)に行って仕事ができるということもいえます。そのため、年間1000人の医師養成を行っても6割が海外に流出します。国立大学は卒業後2年間国内で医療に従事することを義務付けていますが、守らない人もいる。また、地方に行くと治安上の問題や経済的な事情で、医師も看護師も大半が首都カトマンズで仕事に従事しているため、地方では十分な医療が提供できない、という事情もあります。

 今回の医科大学建設と新病院建設は、この問題を解決することが目的でした。

救急医療の現場です。多くの研修医と医学生が医師の診察の様子を学んでいます。   医療部会時代に全国から集まったカンパでできた母子医療センターの一部です。
救急医療の現場です。
多くの研修医と医学生が医師の診察の様子を学んでいます。
  医療部会時代に全国から集まったカンパでできた母子医療センターの一部です。
内視鏡室の様子は日本とまったく変わりありません。   医療費を掲示しています。具体的な内容はわかりませんが(笑)。
内視鏡室の様子は日本とまったく変わりありません。   医療費を掲示しています。具体的な内容はわかりませんが(笑)。

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