(第521回 9月4日 )
8月初めにネパールに行ってきました。今回の訪問は、APHCO(アジア・太平洋地域保健協同組合協議会)会長就任の挨拶と、フェクト・ネパールが計画している新病院と医科大学建設の状況視察です。
フェクト・ネパール(フェクトと略)は、phect NEPAL:Public Health Concern Trust Nepalの略で、1991年に「医療を必要としている人に必要な医療を」提供する目的で設立された、非営利のNGO(非政府組織)です。
日本生協連医療部会時代に、世界の医療・保健協同組合の調査活動を行う中でフェクトとの交流が始まり、1996年の12月にインドのムンバイで開催されたIHCO(国際保健協同組合協議会)フォーラムの折、医療部会の代表団が、ネパールに赴きフェクトの活動を視察しました。翌年の1997年にカトマンズで第1回APHCO総会が開催され、それ以来の古い仲間ということになります。
8月5日9時35分成田発の便で(実際に飛んだのは50分後ですが)、中国の広州経由でカトマンズのトリブバン空港に向かいました。広州(Guangzhou:グアンヂョウ)は、北京、上海と並ぶ中国の国際空港で、いったん中国に入国する羽目になりましたが、自由になるのは4時間程度ですから市内観光する時間もなく、空港の売店をウロウロすることになりました。韓国と違い、漢字表記なので意味は大体わかりますからさほど苦労しませんでした。
ハブ空港ですから航空機の行先は世界中で、その地名表示を見ているだけでも結構楽しめました。因みに、我々の行先であるカトマンズは、加徳満都です。霊験あらたかな土地といった感じですね。
現地でビザを取得して入国したのは22時半でした(時差が3時間15分あるので、日本時間では午前2時前)。遅くなっても、フェクトの出迎えがあり、ホテルに着いたのは23時半、そこで「残念ですが」という前置きで、スケジュールの変更を提案されました。
8月6日〜8日の3日間「バンダ」と呼ばれるストライキが行われるため、10時までは公共交通機関がストップ、10時以降もしばらくは交通渋滞で動きが取れないため、お昼前からの移動ということになりました。
ストライキは終日行われることもあるので、今回はまだましな方です。バンダとは「閉じる」という意味で、単に交通機関のマヒではなく商店・会社も閉まりますから旅行者は身動きが取れなくなるため、ホテルに缶詰めになります。ここは朝はゆっくりできると割り切って、優雅に朝食を頂き、十分ミーティングをすることにしました。
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窓側の席だったので、雲海の写真を撮りました。快晴でした。雲の上は
いつも 晴れています(笑)。 |
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帰りの便で撮りました。
モニター上の飛行機の位置からの推測ですが、
遠くに 見えるのがたぶん富士山です。 |
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広州白雲国際空港内の案内カウンターです。
車いすの方が利用しやすい
構造に なっていました。見習わなければいけません。 |
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団体待合室です。
中国語が分らなくても理解できます。韓国では、ハングル
標記な のでそういう訳には行きません。 |
注:APHCO、IHCOについては、以下のHPを参照してください。
http://www.hew.coop/category/4_3_1
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